エコーはどう選ぶ?
エコーの導入を検討されている皆様。たくさんのメーカーがあるなかで、金額感も問い合わせてみて初めてわかるこの業界、どのようにエコー機器を選ぶべきかお悩みではないでしょうか?
今回はそのポイントをまとめてみました。
エコー選びに迷ったら!選び方のポイント!
選び方のポイントは?
1.プローブを選ぶ(運動器?腹部?心臓?)
まずはどんなプローブが必要か検討しましょう。エコーには様々なプローブがあります。
エコープローブの種類
※スマホは横スライドにて閲覧してください。➡
プローブ | リニア | コンベックス | セクター |
中心周波数 | 2~7.5MHz | 2.5~12MHz | 2~7.5MHz |
特徴 | 接地面は広い。 浅い視野を広く良好な分解能で観察できる。 | 接地面が広い。 深い視野も広く観察できる。 | 接地面が小さい。深い視野を広く観察できる。 |
対象部位など | 体表付近や、運動器の評価がメイン。 | 腹部や内蔵といった深部の観察。 | 心臓の評価に必要 |
※柔整・鍼灸の先生のほとんどは、リニアプローブが基本になるかと思います。
モバイルタイプのエコーは、機種によってはひっくり返してリニアとコンベックスが切り替えられて、どちらも使えるタイプもあります。ただ、治療院の現場においてはほとんどがリニアプローブしか使わない状況が多いとは思います。
2.画質のクオリティ
画質はエコーを選ぶうえで最重要項目となるでしょう。画像の見え方は機器によってある意味で癖がそれぞれにあり千差万別です。
画質そのものは基本的に価格と比例することになりますが、よりシャープな印象の画像だったり、筆で描いたような印象の画像だったり、画像自体の見え方は機種ごとに違いがありますので、実機や実際の画像を確認して、先生の好みに合わせて検討してください。
3.サイズ感と重量(ポータブル性)
ポータブル性も重要なポイントになります。想定される使用場所はどこでしょうか?
院内に限られるようであれば「据え置き型」が画面も大きく機能も充実していますが、そうなるとサイズ感も大きくなります。院内の広さが十分で、使用する部屋も決めてしまうやり方もありですが、接骨院や鍼灸院であれば「ノート型」「タブレット接続型」のほうが使い勝手はよい場合も多いです。
それぞれのベッドサイドへ移動がしやすかったり、画面を患者様に見せながら説明ができたり、利便性はコンパクトであるほどよいですし、往診やトレーナー活動などで院外での使用が想定される場合はポータブル性を考慮することは重要なポイントです。
関連して、バッテリー持ちがどれくらいなのかも予め確認しておきましょう。
4.操作感と機能性
慣れればもちろん、そんなに大きな差はないかもしれませんが、起動にかかる時間や保存データの印刷、データ管理といった使い勝手も大きなポイントです。
特にポケットエコーのようなタブレットに接続するものは、プローブ側で操作ができるものほうが使い勝手はよくなります。
また、機能性の面では画面を分割して健患比較がしやすい「デュアルモード」「2画面機能」があるかどうか?
血流評価が可能なドプラ機能、針を強調して見やすくする機能など、オプション的に各社で様々な機能があります。最近はAI機能を利用して血管や神経を同定してくれるようなものも出てきています。
5.金額と画質のバランス感(コスパはどうか?)
先ほども述べましたが、基本的にエコーは画質と価格が比例してきます。
ですが、価格が安いモデルでも画質的に優れた機器もありますので、比較できるに越したことはありません。この辺りは、弊社のようにさまざまなエコーを取り扱いながら情報を持っている立場の人間の話はぜひ参考にしていただきたいと思います。
6.アフターメンテナンスやメーカーサポート
アフターメンテナンスやメーカーサポートも重要です。保証期間や保証の内容なども把握しましょう。
信頼できる営業が窓口にいると、そこの安心感はかなり違ってきます。
また火災保険が機器の破損状況によっては活用できることもありますので、わからなければご相談ください。安価な中古機器は不具合時にメーカーのサポートが基本的に受けれない事も多いです。長く使用したいとお考えの場合は、少し価格は上がっても、メーカーサポートが受けられる中古機器をおすすめします。
まとめ
超音波診断装置はたくさんの機種メーカーがあり、価格も不透明でかつピンからキリまであります。なかなか判断材料を揃えるのが難しいと思います。
私たちのように営業の情報を活用しつつ、先生ご自身でも想定される用途や場所、どこまでの画質を求めるのかなど、価格以外にも指針となるものをみつけて検討してみてください!